プロダクトデザインは、市場で取引される製品の全体を指しています。
その中にインダストリアルデザインやグラフィックデザインなども含まれていますが、製作物として、広い意味でつかわれるのが一般的になっています。

元々、デザインの起源はイギリスの産業革命の時代に遡りますが、その当時に存在した美術や建築の学校から生まれたものだといわれています。
工業が盛んになって発展した頃は、製品と芸術は相容れるものではありませんでしたが、芸術家などから製品から美を取り除いたことはもったいないという提言を受けるようになりました。
それまでの製品が大量に作られていた時代はデザインよりも使い勝手の良さを重要視していましたが、芸術家などからの提言や、印刷技術や工業製品を作る技術の発達により、製品に芸術が少しずつ取り込まれるようになりました。
そして大量生産品が作られるようになると、芸術性を高めることによって他の製品との差別化を図るようになり、プロダクトデザインが急速に発展するようになりました。
オリンピックが万博などによって、外国との交流が盛んになり、文化交流も頻繁に行われるようになったことで、日本でもデザインを重視する傾向が高まるようになります。
特に自動車メーカーや家電メーカーなど、大手企業を中心にしてデザイン部署を配置するようになったことで、商品がさらに洗練されるようになりました。
生活水準も全体的に日本が上がってきていたため、消費者が製品を選ぶということに強いこだわりを持つようになりました。
他人と同じものを使うよりもオリジナル性を重視したいと考える人が増えたり、機能性と同じくらいお洒落なものを持ちたいという人が増えたことによって、多様化が生まれるようになりました。
また日本だけでなく、企業が海外にも取引先を見出すようになったことで、いつまでも古臭いものを作っていては勝負になりませんから、外部からデザイナーを採用するなどして洗練された商品作りを行っています。

uo

大阪生まれ。大学卒業後、家電メーカーに入社し経理部に配属、固定資産管理システムの構築等に従事した後、大阪のウェブ制作会社でデザイナーとして、全国展開するホテルのキャンペーンサイト、ECサイト等の構築に従事。その後、京都のSierにて国内大手物流会社のコーポレートサイトの保守・運用に従事。現在、N’s Creates エヌズクリエイツにて「IT × デザイン」で企業の問題解決にあたる。