フォントデザインには様々な歴史があります。
ここでは欧文フォントについて、1920年代以降現代までの変遷の歴史について紹介しましょう。
まず1920年以前では産業革命以降の印刷技術によって、商業的な看板や広告のための活字書体が多く開発されました。
この頃の傾向としては、太くて黒味の強い、そして書体に凝った形のものが多いというものがあります。
これは人目をひくことができるからです。
代表的な書体は「Thorowgood」はこの当時のイギリスでポピュラーでした。
またサンセリフ体が生まれたのも19世紀だったとされています。
1920年代から1930年代にかけてはアール・デコ様式の影響がフォントにも大きく反映されました。
幾何学的な書体が多く、パウル・レナーによって「Futura」(ラテン語で未来という意味)がデザインされたのもこの頃です。
これは現在でも非常に人気の高いフォントとして知られています。
またイギリスの新聞である「The Times」が新聞用に開発したフォントである「Time Roman」も、シンプルで読みやすいものなので、現在でも幅広く見られるものです。
1940年代から1950年代にかけては「Helvetica」という、現代に至るまで非常にポピュラーで人気を保っています。
またアドリアン・フルティガー氏が「Univers」をデザインしたのもこの頃です。
1960年代から1980年代にかけて、前述のフルティガー氏が空港のサイン用書体として発表した「Frutiger」は、現代でも鉄道標識のサインにも利用されています。
当時流行したヒッピー文化とともにアール・デコ、アール・ヌーボーなどが再び注目を集めた時期でもありました。
この時代から2000年代に至るまで、パソコンが普及を始めます。
デジタルフォントが搭載され、液晶で文字を見るようになると、爆発的にフォントの数も増えていきます。
そして2000年代にはフリーフォントが数多く見受けられるようになりました。
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