魚返 真哉魚返 真哉 / 2017年5月31日

カラーデザインとその歴史

カラーデザインは終戦を迎えた後に、最初のお手本となるのが、アメリカンルックで、1950年頃に全盛期を迎えます。
アメリカンルックの後には海外映画から流行色がヒットすることが、1960年頃まで継続することになります。

過度な工業化による歪みによる公害が問題化してきたのが、高度経済成長が終わろうとしている1960年代の末になります。
また、高度経済成長を完全に終結させたのが1973年に起こったオイルショックになります。
消費者の意識も、使い捨ての意識から、実用性重視で質素な傾向が強くなります。
そして、文明意識や工業に対する反抗心と、自然志向を背景にした生活スタイルが様々なところに現れるようになってきます。
健康なことが消費者の関心を集めることとなり、自然食品や健康器具が流行します。
このような時代背景をから、1970年代のカラーデザインはナチュラルカラーが流行します。
ナチュラルカラーの代表的な色合いは、アイボリーやオフホワイトといった天然繊維が持つ黄色がかった白色のことです。
このような淡い色合いのナチュラルカラーがある一方で、もっと濃い色合いのブラウン系のカラーデザインも、大地のアースカラーとして流行します。
また、オリーブやカーキもアースカラーの一種であると呼ぶことができます。
1987年に行われた国際流行色委員会で、提案されたのがエコロジーカラーで、地球の環境を保全する世間の風潮の中で、そのネーミングが関心を集めます。
その当時はまだ、エコロジーカラーは多用されていなかったが、1989年頃からマスコミの間で定着していきます。
エコロジーとは元々は生態学という意味ですが、エコロジーカラーは、生態系が育まれる天然の大地や、自然素材を連想させる色合いとして採用されています。
色としては、あまり明るくないブラウンからベージュまでが代表的です。
エコロジーカラーは、国際流行色委員会で発表されてから、インテリア分野や、ファッション分野を中心に1974年頃に流行したナチュラルカラーに続く人気で、今に至っています。

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