魚返 真哉魚返 真哉 / 2017年6月28日

公共デザインとその歴史

都市づくりや町づくりなど、多くの人が集う空間を形作るために、公共デザインは欠かせないものです。
多様な人が訪れ、毎日使用する場所だからこそ、大多数の人にとって快適で過ごしやすい空間になるよう計算しながら作る必要があります。
しっかりと公共デザインを取り入れた空間は居心地がよく、人々の集う憩いの場となってくれます。

公共デザインの歴史は都市の近代化とともに発展したものです。
1966年、ニューヨークにおいて行われたデザインコントロールでその有用性が認められました。
このコントロールは当時のニューヨーク市長であったジョン・リンゼイによって始められたもので、車の往来を気にせずに市民が自由に歩道を歩ける歩行者天国という制度を世界に先駆けて取り入れたのもジョン・リンゼイでした。
氏が取り入れた歩行者天国もまた、ニューヨーク市民にとって自由で画期的な空間をもたらしました。
アメリカやヨーロッパなどで公共性のある空間づくりが一般的になりつつある中、日本でも同様に公共デザインが行われています。
大学をはじめとした教育機関でも学べるようになったことで、ここで学んだ生徒はやがて知識を生かし、公共性の高い建築や空間を作り上げてくれるでしょう。
建築や土木などの事業と深く関わり、親和性が高いのも特徴です。
昨今では教育機関だけではなく市町村でも公共デザインに関わる部署が設置されています。
デザイン大賞なども開催されるようになり、快適に設計された空間の有用さが認識されるようになりました。
公共デザインの利用先としては、企業ビルや銀行、信用金庫などの街中で見かける建物の設計や、霊園の設計、子供達が安全かつ快適に過ごせるように設計された幼稚園などに加え、暗い雰囲気になりがちな公衆トイレなどが挙げられます。
それぞれの設計者がメッセージ性を込めて作るもので、利用者にとっては見て歩くだけでも楽しく、町をユニークに形作ってくれるものです。

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