魚返 真哉魚返 真哉 / 2017年7月19日

カフェデザインとその歴史

最近は様々なカフェスタイルがありますが、日本に喫茶店というものができたのは明治です。
その頃のデザインとしては複合喫茶という形だったので、
お茶を飲むというよりもビリヤードをしたりカードゲームをしたり、
図書や新聞が置いてあったりしました。

また、化粧室や簡易シャワーもあり、今で言うネットカフェのようなデザインをしている部分もありました。
この頃の喫茶店はのんびり過ごすというよりも文化人が知識を共有し合う場だったのです。
しかし、しばらくするとヨーロッパのカフェを模した喫茶店が出来ました。
そのようなカフェではデザインこそ、ヨーロッパのような食事やドリンクを楽しむ場になりましたが、
会員制のものや庶民的なもの、チェーン店など様々なタイプがありました。
この頃に日本でも女性による給仕のサービスが始まり、
メイド喫茶の先駆けになったと考えられているようです。
しかしこの頃はカフェやバー、キャバレーが混同しているような形だったので、カフェと言いつつその形態は様々でした。
そして昭和に入り、カフェでコーヒーを飲むというのが浸透し始めました。
しかし戦時中は輸入が禁止され、一時、喫茶店は閉店に追い込まれました。
そして戦後、輸入が再開され、カフェが広まったのです。
しかしこの頃の喫茶は個人経営が主流で、軽食やドリンクだけでなく、音楽を聴きながら楽しめるジャズ喫茶やロック喫茶などがありました。
そして時代が変わり、1970年代になるとカフェでのんびり過ごす人が減少したことから、セルフサービスのカフェが多く増えました。
その先駆けとなったのがドトールコーヒーです。
そして1990年代になるとスターバックスやタリーズコーヒーなどのアメリカスタイルのカフェが広まり、今のカフェデザインになってきたのです。
このようにカフェデザインは日本では初めは娯楽施設の一つの形式でした。
それが今ではのんびりとコーヒーや軽食を楽しめる顧客を意識したデザインになってきたのです。
最近は小さいお子さん連れでも楽しめるようファミリーで使いやすいデザインになっているカフェもあります。

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