魚返 真哉魚返 真哉 / 2017年7月26日

壁紙デザインとその歴史

家の内装を形作る上で欠かせないものの1つが壁紙です。
色やデザインによって全く違った雰囲気の部屋になるため、
家にこだわりたい場合は、膨大な数の壁紙の中から選びます。

壁紙は洋室だけでなく和室にも使われており、色やデザインだけなく質感も表現することができるので、
土壁や漆喰壁のように見える壁紙もあります。
汚れても布でふき取りやすく掃除がしやすいのが魅力になっています。
そんな壁紙は、ヨーロッパで初めて作られたとされています。
紙製の内装仕上げ材として作られており、今でも16世紀ごろに使われていたものが現存しています。
また壁紙と呼ばれる前の8世紀頃にはすでに、
印刷した紙を文房具や壁面に貼ったりしたという記録が残っています。
現在のように、壁紙の種類がお洒落になったのは、印刷技術が進歩してからだとされています。
それまでは毛織を貼ったり、シンプルな1色の壁紙を貼るのが一般的でしたが、
印刷技術が進んだことによって、紙に鮮やかなデザインを印刷したりエンボス加工がなされるようになりました。
日本でも中国から紙が伝えられましたが、すぐに壁紙として使われるのではなく、
最初は障子などの装飾材として広まるようになりました。
それから17世紀頃にお茶がブームになって茶室が作られるようになったとき、
茶室の腰張りとして壁紙を使用したり、江戸時代には金箔加工された壁紙がお殿様の部屋に貼られるようになりました。
日本の昔ながらの工芸品を作っている職人の技術と
和紙の髪質を工夫する技術が結びついて作り出された金襴豪華な壁紙はヨーロッパにも輸出されて人気を得ました。
時代が変わるにつれて、日本でも家が欧米化して洋風の部屋が多くなり、
今では砂壁は少なくなり、壁紙で内装をお洒落にする方法が一般的になっています。
現在では紙だけでなく繊維や塩化ビニール、無機質素材の壁紙も作られるようになったので、
今までにない凝ったデザインが登場し、機能的なものも増えています。

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