UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 の 中田和行@神戸のデザイナ社長 (facebook) です。
僕は今でこそUIデザイナーとして仕事をしていますが、
もともとはデザインに苦手意識を持っていました。
なぜなら僕は、いわゆる「非美大系」の理系出身です。
あるものをうまく組み合わせたり、PCで写真を加工したりということに関してはとくに問題なくできましたが、
デザインというものを専門的に学んだこともなく、
ましてや美大の受験で行われるようなデッサン(絵を描くこと)もあまりしたことがなかったからです。
しかし、Webデザイン・UIデザインの世界に入って、理論を知り、
デザインの面白さがわかると、もう少し自分でも知識を深めてみたくなりました。
そのとき─まだ東京で働いていた頃─、アプローチの一つとして、デッサン教室に通っていた時期があります。
そこでの経験や気づき、学んだことを思い返してみると、
今、デザイナーとして役立っていることがいろいろあるようです。
そこで今回は、「非美大系デザイナー」の方にこそ、ぜひオススメしたい、
デッサンを学ぶメリットについて書いてみようと思います。
僕がデッサン教室で学んだことは、本当に基礎的なことでした。
鉛筆の芯を長く残してカッターで削る方法や、ねり消しの使い方に始まり、
あとはただただ、観察して描いては消し、消しては描いてを繰り返します。
手やパプリカなどのモチーフを見ながら、どこが一番暗くて、どこが一番明るいのかなど、
とにかく細かく観察しなければなりません。
この観察の時間によって、それまで自分がいかに「見ていなかったのか」を知ることができました。
その気づきが今、時を経て“細部までよく見る力”になっているのではと感じています。
例えば、UIデザインの仕事をするなかで「ほんの数ピクセルずれている」というケースがあります。
人間の目と数値としての見え方では異なることもあるのですが、
その数ピクセルのズレがあるときには、比較的よく気づきます。
それ以外に、内部でのレビューや人が作ったものを見るときにも、
細かいところまでよく見る癖がついており、
これはデッサン教室に通ったからこそ身に付いたものだと思っています。
デッサンは、本当にものすごく時間をかけて描きます。
単純に線で描くのならば五分でかけそうなものも何十時間という時間をかけます。
どんなに早く終わらせたくても終わらない…
ですから、デッサンすることを人生の中心にするのか否かという観点では、
ある程度の取捨選択は必要です(笑)。
でもやはり、そうやって時間をかけて観察と修正を繰り返し、
ブラッシュアップしていくと、モチーフにより近づけることができるのです。
それまでどちらかというとスピード重視でいろいろなことに取り組んでいましたから、
こんなに時間がかかるものなのか、と驚くと同時に、
時間をかけて、丁寧に完成させることの大切さを知ることができました。
例えば、境界線。
何かしら物を描こうとすると、輪郭を線でなぞりますが、
実は境界線というのは「線」でも「黒色」でもありません。
よく観察すると、実は上の方は白く、その下がうっすら影として黒く見えるのです。
デッサンは、「線ではなく面で捉える」と言われ、
描くものがどのような形状でどこから光があたっているのかを観察しながら、明暗あるいは濃淡を描くことで、
最終的に輪郭として見えます。(これが、頭では分かっていても、なかなかできないのですが…)
これらは実際に体験したからこそ知ることができた一つの“捉え方”です。
このようなちょっとしたマメ知識に繋がるような「知らなかった世界」を体験することで、
作り手としての手持ちのカードも増えますし、
話のネタのストックにもなります。
「絵が描けなければデザイナーではない」というわけではありませんので、
必須とは言いませんが、行ってみて損はないと思います。
まずは、<デッサン教室 地域名>などで検索して、お試しに行ってみてはいかがでしょうか?
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