2025年に大阪・夢洲で開催予定の大阪・関西万博。私は大阪生まれで、両親や祖母など周囲の大人からよく1970年の万博の話を聞いていたので、今回の万博も関心を持ってニュースなどを見ています。
7月18日、大阪・関西万博の公式キャラクターの愛称が発表されましたね!そのキャラクターにまつわる経緯や世間の反応が、デザインだけでなく色んな側面から面白かったので紹介します。
公式サイトでの「ミャクミャク」紹介
もともとネット上などで「いのちのかがやきくん」として定着しかけていたこともあり、新たに愛称なんてつけるの?といった意見も目にしたりしましたが、「ミャクミャク」という愛称がついたことで、デザインとしてもブランディングとしても、また日本の文化としても面白い側面が見えてきました。
今回、ロゴマークの発表からかなり世間をざわつかせた「いのちのかがやきくん」。コンセプトや汎用性などに言及したデザインシステムが発表されたことも話題になりましたね。
公式キャラクターの生まれる経緯についても、公式から選考の過程などをまとめた動画が発表されています。
審査に携わった方々のインタビューがしっかり聞けたりして、とても面白かったです。
キャラクターデザインが発表されたとき、もともとのシンボルロゴデザインを更にモンスターっぽくしたようなキャラクターに「ちょっと気持ち悪い・・・?」といった印象を持った人も多かったように思います。でも見慣れてくると可愛くも見えてくる、なんとも不思議なデザインです。
ロゴが「いのちのかがやきくん」に決まったときも、かなり賛否両論ありましたが、今思うと、キャラクターへの汎用性やコンセプトの体現、デザインシステムとのつながり、そして強烈なインパクトのあるベストな選択だったのではないでしょうか。
そんなちょっと不気味なキャラクターについた「ミャクミャク」という愛称。この愛称とキャラクター設定が発表されると、Twitterでは「ミャクミャクくん」ではなく「ミャクミャク様」というワードがトレンド入りしました。
「ミャクミャク」というネーミングと公式のキャラクター設定から、日本の村で言い伝えが残る「土着神」のような印象を受けた人が多くいたのでしょう。架空の言い伝えや漫画、ちょっとホラーなイラストなどが短時間でたくさんアップされて話題になりました。
ネーミングと設定だけで、最近生み出されたキャラクターに何故か「神様」を感じてしまうところに、日本の文化・風習が感じられますね。そういった意味でも、日本の万博のキャラクターとして良いデザイン・良いネーミング、そして優れたブランディングだなあと思いました。
先ほど紹介した動画の中で、デザイン審査をされていた野村辰寿さんが「グッズの展開はもちろん、キャラクターが一人歩きしていくような展開があるといい」といった趣旨のことをお話しされています。
コンセプトの設定からデザインの検討、愛称・キャラクター設定を綿密につくりあげてブランディングすることで、まさに「キャラクターが一人歩き」して世の中に親しまれていく様子をリアルタイムで見ることができて、かなり面白いトピックでした。
キャラクターだけでなく、発表されたデザインシステムが今後どういった形で運用されていくのかも気になりますね!N’s Createsの事業と近い領域だと、公式アプリなども今後出てくるかもしれません。どういった機能がつくのか、どんなデザインなのか、楽しみになってきました。
せっかく地元で開催される万博なので、今後も注目していきたいと思います!
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