UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 UIコーダー 齋藤 (@31mskz10) です。

自分自身アプリやサービスを使っていて「これ前の方がよかったのにな」と思うことがよくあります。

「前の方がよかった」との戦いは「慣れ」との戦い

開発に関わっている人がそれなりに時間をかけて考え、リニューアル・アップデートしたわけですし、そこには何か意図があるはずですから、アップデートされてどんどんよくなっているはずです。

それでも「前の方がよかった」と思ってしまうのは、「慣れ」が大きく影響しているのかもしれません。

思い返してみると、自分自身「前の方がよかった」と思うアプリやサービスは、よく使い込んでいるものです。
逆にあまり使っていないアプリやサービスは久しぶりにさわってみてアップデートされていると「いまこんな風になってるんだ。いいね。」とすんなり受け入れてよくなったなと感じることが多いです。

もちろん中には、ただの改悪と思えるものもありますがそれはマレで、大抵の場合使っているとまた慣れてなんとも思わなくなります。

「前の方がよかった」との戦いは、「慣れ」との戦いだと言い換えられそうです。

長期的ユーザビリティという考え方

プロダクトデザインには「長期的ユーザビリティ」という考え方があるそうです。

個別のプロダクトの使いやすさではなく、ユーザーの学習を次のプロダクトに繋げて長期的に使いやすいユーザビリティを提供しようという考え方です。

例えば「テレビのリモコンの電源ボタンを押しやすいように右下に移動しました!」とすると「せっかく電源ボタンは左上だって学習したのに、テレビを買い換えたら電源ボタンの位置が変わったんだけど!」となります。

統一して前のプロダクトと同じ位置にしておけば、ユーザーは余計な学習をしなくてよくなります。
しかしそれではずっと同じ商品が作られるだけです。

そのため、一気に大きく変えるのではなく、少しずつ変えていくことでユーザーの学習量を減らすなどの工夫が必要です。

ちょっとした工夫で、前から使っているユーザーの拒否反応を少しでも和らげることができるかもしれません。
そしてそれと同時に、ユーザーが一度学習した慣れを変えるのは結構気合いが必要ということを覚えておく必要があります。

前にも戻せるように選択肢を与える

それなりにユーザー数が多い場合は、「どうしても前の方がいい」という人には、前の状態に戻せるような選択肢を与えるのも大切なことかもしれません。

最近はリニューアルやアップデートがあっても、ポップアップが表示されて前の状態に戻したい人は設定画面から戻せるようなアプリ・サービスを見かける機会が増えたように感じます。

いきなり切り替えるのではなく、フェードインするように徐々にユーザーに浸透させていくのも1つの手ではないでしょうか。

慣れ親しんだものを急に変えるのは誰しも抵抗があります。
完全に慣れに勝つことは難しいかもしれませんが、抵抗を少しでも和らげる工夫はできるはずです。
そして、仮に抵抗があったとしても「いや、それでも絶対こっちの方が慣れたら使いやすいですよ」と思えるものをつくっていきたいものです。


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