UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供するN’s Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社のエンジニアの本田です。

エンジニアとして働く中で、どんな開発会社でも「スキル」(ヒューマンスキル含む)の話を色んな場面で、上司や同僚、後輩先輩と話をする機会があるかと思います。
このブログでも「スキル」に関連するテーマをいくつか取り上げてきました。

もちろん「スキル」も開発・仕事をする上で必要不可欠な要素なのですが、
「スキル」を身につける前提として「マインド」がなければ、本当の意味で人・組織のために貢献をすることは、できません。

今回はその「マインド」に関連して、リクルート創業者である江副浩正氏が30年前に新入社員に送った12の言葉を紹介したいと思います。

江副浩正氏が新入社員に送った12の言葉

1.君はピカピカの新入社員として注目されている。注目されている間は大きな機会が開かれていると考え、自ら積極的に働きかけよ。時が経ち注目されなくなってから働きかけても、周囲はなかなか振り向いてはくれない。

やはり、新入社員に送る言葉としては、これを一番冒頭に持ってくる意図がよくわかります。スタートダッシュと言っては言葉が安すぎますが、なんでも事始めに機会は与えられるものだと思います。

入社に限らず、案件やプロダクトが始まるタイミングや期の始まりなど、機会とタイミングは密接な関係があり、そこに切り込んで行くことはとても重要なことだと僕も思います。

2.学校と企業とは全く別の世界と考え、今日を区切りとし、今まで学んだことはひとまず棚上げし、一から学ぶ姿勢を持て。企業においては「失敗は成功の母」という言葉ほど、教訓に満ちた格言はない。1度失敗すれば2度と同じ失敗はしないものだ。失敗を恐れぬ勇気を持て。ブリッ子よりダサイ人間の方がよく伸びる。

“学校と企業を全く別の世界と考えること”、筆記試験で勝るのが得意な人にとっては辛い現実ですが、学校で学んだことの多くは仕事では役に立ちません。その理由は、その時々で人や組織が求めていることは教科書に書かれていない流動的なものであること、学問が客観的な”知識・事実”に働きかける(研究する)ものであることに対しビジネスが流動的な”組織・人”に対して働きかける(奉仕する)ものであって本質的に異なること、などが挙げられると思います。流動的なものを掴むことは人並みの努力では成し得ないことだとも思います。それだけに失敗が必ずつきまといます。

失敗した時にどんな姿勢を持っているか、次のアクションをどのように起こすことができるか、そんなところに成功が隠れているように僕も思います。

3.新入社員は会社にとっては扶養家族である。一日も早くなくてはならぬ人間になって欲しい。会社が君に期待しているのは、我々の共同の目標に対して君が自ら進んで貢献することだ。それも「まあまあ」、「ほどほど」と言ったレベルではなく、精一杯の貢献である。

“君が自ら進んで”貢献すること、の部分と”「まあまあ」、「ほどほど」と言ったレベルではなく”の部分が江副氏の訴えたいポイントだと思います。受け身でいては、人の評価を得ることは難しく、7~8割の貢献では、成功を掴むことはできないこと、後者は僕もできていると言えないですが、江副氏の訴えようとしていたことにすごく共感します。

4.目標を大きく持て。志が小さければ人間も小さくなる。この会社の社長になるという志を持ってもらえれば嬉しい。そういう人間が多ければ多いほど良い会社になる。社長は勿論女性でもいい。女子社員もこの会社を結婚までの仮の住まいといった考えを持たないで欲しい。ドラッガーいわく「人はその掲げる目標までしか伸びない」。

「目標」、マインドを語る上で欠かせない概念です。そう言ってる僕も目標はまだ設定中です。逆に言うと伸び代なのかもしれません。

この言葉が30年前ということを勘案すれば「社長は勿論女性でもいい」という言葉に江副氏の視野の広さを窺い知ることができます。

5.今日すべきことは明日に延ばすな。明日に延ばすことは人に迷惑を掛けるか、機会を逸するかのどちらかである。総ての仕事をその日のうちに片づけ、毎日空身となって眠れ。明日になって何をするのか考えるのではなく、良い明日とする為に今日何をどこまでやるかが大切なのである。

僕の周囲でも仕事ができる人の特徴として、依頼されたことをその日のうちに終わらせて次の日を迎えています。30年前ということもあって、昨今と桁違いのタスク量があった社会情勢をこの言葉から知ることができますが、マインドとしては同じことが言えるのではないのでしょうか。

6.上司・先輩の話を聞くときは鵜呑みにするな。質問を心がけよ。疑問を持ち、議論をし、そして理解出来ればそれは間違いなく実行出来る。会議に列席すれば必ず発言すべし。意見がなければ質問でも良い。会議で一言も発言しない存在感の薄い人間になるな。

“質問を心がけよ。疑問を持ち、議論をし”の部分、特に社内でもよく言われていることで、”言語化”という言葉をN’sCreatesでもよく耳にするのですが、言われたことをするだけの人間になっては、作るものにも価値は生まれないように思います。

“会議に列席すれば必ず発言すべし”、僕も仕事をする上で掲げているテーマの一つで、今までの全部の会議でできているかと言われればできなかった会議もありますが、冒頭の1つ目の言葉にも通ずることで、発言することで機会を得ることにも繋がるという意図で言われたのだと思います。

7.ビジネスはbusy(忙しい)とness(事)の結合語である。ビジネスマンは忙しい人。永いビジネスマン生活で大切なことは健康管理である。身体の調子が悪ければ気力も萎える。朝10分早く起きて朝食を必ず摂ること。室内ゲームよりスポーツを。それも汗の出るスポーツを。思いっきり汗を出せばストレスはすべて解消。

N’s Createsでも健康管理には拘っている人が多く、僕も最近アプリを使って栄養計算を始めました。

簡単な話に聞こえてしまいますが、人生で体調を壊したことのない人にとって、深い意味で健康管理を意識することは、実は結構難しいと僕は思ってます。

健康管理、単純なことに思えますが、仕事で成功できるかどうかを左右する一つの要素だと思います。

8.企業は人生の学校である。あらゆる場面で向上心を失わないでいること。君自身の成長はいかなる場面でも君自身の姿勢と努力の結果である。周囲は君に対して刺激を与えるに過ぎない。至るところに師を見つけよ。論語にも「3人行けば必ず我が師あり」とある。

“企業は人生の学校である。”、学生時代にも衝撃的に優秀な先生に出会った経験がありますが、働き出してから出会った人たちから学んだことは学生時代のそれとも一味違って人生の礎にできるものばかりです。ただしそれは向上心を持つからこそ経験できることだと思います。この言葉にも「マインド」の大切さが隠れているように思います。

9.社内だけではなく社外に友を持て。外飯、外酒を心がけよ。同窓会には努めて出席せよ。社内だけしか通用しない人間になるな。良き社員であると同時に良き社会人であることを心がけよ。

N’s Createsでは役員の人たちの進め方的に、社内だけで通用する人間が生まれる余地自体があまりないのですが、世間一般では社内だけで通用する人間、いわゆる会社人間がいくらでもいるように思います。そうならないために、僕自身も毎日社外の同級生たちと競争するつもりでいます。

10.君は近いうちに気の合わない人間に出くわすだろう。あいつとは気が合わない、あの人はどうも苦手だ、等という心を持つことは自分の居場所を狭くする。誰に対しても「彼も人なり、我も人なり」と、広い心を持って接するように。

N’s Createsでは、まだ人数も少ないこともあってか、この類のトラブルを見聞きしてないですが、人間関係のトラブル、どの会社でもあることだと思います。世間的には退職理由としても一番多く上がるのではないのでしょうか。

江副氏の言うように寛大な心を持つことも、一つの解決策かと思います。

11.君はいつか、仕事や人間関係に於いて失望したり落胆することがあるだろう。失望と落胆とは長い人生につきものである。大事なことは、失望を希望に、落胆を奮起に変える、人生に対する前向きの姿勢である。いつもピンチをチャンスに変える努力を重ねれば、君の熟年時代は素晴らしいものになるはずだ。

僕自身も7年というエンジニア経験の中でN’s入社前に、失望・落胆を感じる出来事に遭遇した経験があります。僕の場合は、周囲の理解もあってかそれを糧に昇格するところまで行きつき、N’sとの出会いに繋げることができました。

当時は初めての経験で阿鼻叫喚でしたが、今振り返れば人間がステップアップする上で、欠くことができないこと貴重な経験だと思います。江副氏が言うようにどれだけ逆境に立たされても前向きな姿勢を持ち続けること、「マインド」を身につける上で欠かせないことだと思います。

12.君は隠れた大きな力の持ち主である。まず君自身が持っている隠れた力を自覚することだ。そしてその力をいかに表に出すかである。問題は勇気である。勇気を出せ。いつの場合も引っ込み思案は敵、積極果敢は味方。

自覚があるかないかの差がありますがどんな人にも得意なことが必ずあると僕は思っています。それを見つけるために、あるタイミングで一歩踏み出せるかどうか、大切なことだと思います。江副氏ほどの成功者並みの勇気を今僕は持ってないですが、これまで挙げた12の言葉を締めくくる最高の助言だと思いました。

まとめ

この12の言葉だけでも、戦後日本の経済活動を支えた元祖学生起業家、江副浩正氏から学べることが沢山あるように思いました。
時代は違えど社会・仕事で活躍するための「マインド」や意識は変わらないように思います。

それでは!

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