UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 UIコーダー 齋藤 (@31mskz10) です。
最近、家の近くに回らない寿司屋ってあるのかな?と思い、Google Mapsで調べてみました。
検索キーワードは「回らない寿司屋」なのですが、近くの回転寿司も含めてヒットしました。
「回らない寿司屋」と検索しているのに回転寿司屋まで出てきてしまったのを見て、『AI vs 教科書が読めない子ども達』という一時期話題になった本を思いました。
この本では、AIは文脈を理解できないとし、「○○以外」「○○のうち」などの機能語を理解しない読み方を「AI読み」と呼んでいます。
そして最近、このAI読みをする子どもが増えているという内容の本です。
AI読みの例として、iPhoneのSiriが出てきました。
Siriに「この近くの美味しいイタリア料理店」と聞いて出てくる結果と、「この近くの不味いイタリア料理店」と聞いて出た結果が同じだというのです。
文脈が理解できていなくて、あくまで確率で結果を出しているからこのような現象が起こるのだそうです。
「回らない寿司屋」と検索したのに回転寿司屋まで表示されたのは、それと同じ現象だと思います。
「回らない」という否定の文脈が理解できていないのでしょう。
どうすれば回らない寿司屋をAIに伝えられるのでしょうか?
私には良さそうな言い換え表現が思い浮かびませんでした。
「カウンター席 寿司屋」なんてのも調べましたが思うような結果にはなりません。
最終的には普通に寿司屋で調べて、回転寿司屋は無視するような形で問題はありませんがいまだに、どんな検索キーワードだと回らない寿司屋だけをうまく表示できるのか正解が分かりません。
逆に、それだけ「否定」の文脈が重要だったのかと気づかされます。
気になってChatGPTに「回らない寿司屋について教えてください」と聞いてみると、ちゃんと「回転寿司屋」に対しての「回らない寿司屋」について説明してくれました。
これはもはや確率の精度が高すぎて、AI読みをしていないように感じてしまうレベルまで来ていそうです。
『AI vs 教科書が読めない子ども達』では、AIは「AI読み」をしてしまうから、人間はしっかり文脈を理解して読めるようになりましょうといった話になっているのですが、もうAIに先を越されてしまったように感じます。
AI読みをする子どもが増えて、AI読みを突破した(ように感じるほど精度の高い確率処理をする)AIという、非常に奇妙な世の中になりつつあります。
私は「回らない寿司屋をどう言い換えよう?」と考えていましたが、より精度の高いAI(今回の場合はChatGPT)に頼ってしまうのも良いんじゃないかと思えてきました。
実際に今回の記事も、ChatGPTに聞きながら大まかな話の構成を作成してもらって、それを元に書きました。
ChatGPTに対してそれなりに文章を入力して何度もやり取りをしないといけませんし、まだまだ手はかかりますが、今後はAIをうまく活用するスキルが必須になってきそうです。
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