UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供するN’s Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社のエンジニアの本田です。
今回は、業務でも頻繁に活用するVue.jsの歴史や特徴について簡単に紹介します。
JavascriptのフレームワークであるVue.jsは、当時GoogleエンジニアだったEvan You氏によって開発されました。
2012年、Googleに入社したEvan氏は仕事でAngular.js(Googleによって開発)を使う中で、「ちょっとしたロジックを実装したいだけなんだけど、Angularだと、大げさになり過ぎる。もっと軽く実装できないものだろうか?」と疑問を持ち、
Angular.jsの不要な要素を削ぎ落とした、必要最低限の軽量フレームワークの自作を試みるようになります。2013年には、その軽量フレームワークが形となり始め、Evan氏は「Vue」と名付けました。
そして、2014年2月にGithub上で公開するに至りました。
導入ハードル、学習コストが低い
Vue.jsの最大の特徴です。Reactもビューに特化した比較的簡易なライブラリですが、それと比べてもはるかに簡単です。HTMLベースのテンプレート構文を採用しているので、HTMLとJQueryに触れたことがある人であれば、初歩的なコードはほぼ直観的に理解することができます。また、Babelやwebpackなどのツールを前提としない点もハードルを大きく引き下げています。
アプリの段階的(Progressive)な成長に対応できる
小さく導入したアプリがビジネスの変化によって成長していくことはよくあります。そのような場合にもアプリの成長に合わせて機能を追加していける、あるいはそもそも追加のための機能が豊富に用意されているのも、Vue.jsの1つの特徴です。
コンポーネント指向である
Vue.jsを構成する様々な要素の中で、中核となるのがコンポーネントです。コンポーネントとは簡潔に言うと、ページを構成するUI部品を指します。ビュー(テンプレート)、ロジック(オブジェクト)、スタイルなどから構成されます。ある程度以上の規模のVue.jsアプリでは部品化されたコンポーネントを組み合わせることで、ページを構成していくのが基本となります。これをコンポーネント指向と言います。これにより、複雑なページ構成を実現しつつも、見通しを維持することができます。
ドキュメントやライブラリが充実している
他のフレームワークと比べても、コミュニティの活動が活発で、関連する情報やライブラリも充実しています。これからVue.jsを始める方であれば、まず本家サイトを参考にすると良いと思います。
今回はVue.jsについて、その歴史と特徴を紹介しました。少しでも読者にとって新しい情報があれば幸いです、それでは!
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