UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 UIコーダー 齋藤 (@31mskz10) です。
製品の進化によって、最近は家電にもなんでもタッチスクリーンが付いています。
物理的なボタンが消えてタッチスクリーンがつくことで、ムダなボタンが表示されなくなりますし、必要な機能だけをスクリーン上に表示させて、使い勝手を向上させられるかもしれません。
しかし、その一方で「本当にこれはタッチスクリーンでいいの?」と思うときもあります。今回はそう思った事例を2つを紹介し、どうあるべきなのかを考えてみます。
MacBook Proにはキーボードの上の方に「タッチバー」と呼ばれるタッチスクリーンが付いています。
これはキーボードのF1〜F12の部分がタッチスクリーンになることで、スライダーやボタンを表示させてPCの操作を簡単にできるものです。
便利に見えるこの機能ですが、使っていると問題があります。
このように、PCを長時間使っている人にとっては「簡単で分かりやすい操作ができるメリット」よりも「誤った操作をする可能性が高まるのデメリット」の方が大きいです。
F1〜F12のキーがよく分からないからタッチスクリーンにして分かりやすく簡単に操作できるようにするのは良いのですが、それは初心者向けの製品に付けるべきで少なくとも「Pro」向けの機能とはあまり思えません。
電気自動車で有名な「テスラ」でもタッチスクリーンが多用されています。
いわゆる「カーナビ」レベルではなく、車のあらゆる操作がタッチスクリーンから行えます。
一部物理的なボタンもありますが、細かい設定は基本タッチスクリーンから行います。
これを聞いたときに「事故には繋がらないだろうか?」と心配になりました。
タッチスクリーンは「目視」が必要になってきます。
そうなると運転中にできる操作は少なくなりますし、無理に操作しようとすると運転中にチラチラスクリーンを見ながら操作することになります。
物理ボタンであれば、場所や凹凸の手触りなどから目視をせずとも操作できます。
タッチスクリーンを使うことで、いままで物理的なボタンがいっぱいでごちゃごちゃしていた部分が、スクリーン1枚になってシンプルになります。
操作は分かりやすく初心者でも簡単にできるものになるかもしれません。
しかしその一方で「目視が必要になる」「触れただけで反応する」「手探りの操作ができなくなる」というデメリットもあります。
なんでもタッチスクリーンにするのではなく、最終的に使うユーザーがどのように使うのか考えることが大切です。
弊社ではアプリやウェブのデザイン・開発を行っているため、機会があるとすればタッチスクリーンを使うことは既に決まっていて、その中身を作成するようなケースです。
そういったケースでも立ち止まって「そもそもこれってタッチスクリーンである必要ありますか?」という疑問を持ったり「タッチスクリーンは付けるけど、それとは別に手探りでも使える方法を別途用意した方がいいかもしれません」という提案をするのも、必要な考え方かもしれません。
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